飛来山 三恵寺 sanneji
ひとくちメモ
川棚温泉の少し北の山腹に伽藍があります。 本尊は70年に一度開帳の秘仏、千手観音で、平安時代後期、11世紀末から12世紀初頭頃の作といわれています。 大同元年(806)実忠和尚が創建し、寿永年間怡雲(いうん)和尚によって再興された古いお寺です。 江戸時代の絵図にも「真言三恵寺・国見岩・城山」などが記されています。 怡雲和尚は当時埋もれてしまっていた川棚温泉を復興した人と言われています。 三恵寺縁起によれば山内には、「天降竹」、拾雲和尚がカニを退治した「蟹ヶ池」、真言の秘法水印の行で、 唐の国の火事を消した「国見岩」、川棚温泉の守護を祈念した「三尊石」、和尚が即身成仏を修し入寂された「奥の院」などもあります。 また、石仏のぼけ封じ観音が祀られていることから、多くの参拝者が訪れます。
261号線から長谷ダムの堤防を通り、徒歩ではかなり急な参道を登り山腹の三恵寺に参拝しました。 今回は訪れませんでしたが、山頂は中世は険しい山を使った堅固な山城だったようです。また天然記念物のモッコクなどがあります。 またの機会にゆっくりと廻ろうと思っています。